令和7年度「知」の集積による産学連携支援事業
イベント実施結果報告書
 九州バイオリサーチネット
 ▮ みどりの食料システム推進セミナー(10月9日、Zoomによるオンライン)
 実施結果
  農林水産省では「みどりの食料システム戦略」において、農業の生産力向上と持続性の両立をイノベーションで実現させることにより、農林水産業のCO2ゼロエミッション化の実現や、化学農薬や化学肥料の使用量の低減、有機農業の取組面積の拡大等を掲げているところです。この戦略の実現に向けて、イノベーションが創出され、社会実装される当面の間においては、既に現場で実践されている持続的な農業生産や有機農業に係る様々な生産技術を横展開することにより、これらの農業に取り組む農業者を増やしていくことが重要とされております。このようなことから、「みどりの食料システム戦略」の実現に向けた様々な課題解決の一助とするため「みどりの食料システム推進セミナー」をオンライン(Zoom利用)で開催しました。
 なお、本セミナーは農林水産省の実施する委託事業「知」の集積による産学連携支援委託事業の一環として実施するものです。

1.日  時:令和7年10月9日(木)13:00~16:45
2.開催形態:Zoomによるオンライン
3.講演内容
(1)演題1:みどりの食料システム戦略に基づく取組の進捗状況と今後の展開
  講 師:農林水産省 大臣官房みどりの食料システム戦略グループ 持続的食料システム調整官室 課長補佐 表谷 拓郎 氏
(2)演題2:先端的な物理手法と未利用の生物機能を駆使した害虫被害ゼロ農業の実現
  講 師:京都大学大学院農学研究科 地域環境科学専攻 教授 日本 典秀 氏
(3)演題3:圃場毎の土壌病害の発生しやすさをAIで診断できるアプリの開発
  講 師:農研機構植物防疫研究部門 作物病害虫防除研究領域 領域長 吉田 重信 氏
(4)演題4:有機質資材の肥効見える化アプリ(畑・水田版)の活用について
  講 師:農研機構九州沖縄農業研究センター 暖地畜産研究領域 飼料生産グループ グループ長補佐 古賀 伸久 氏
(5)演題5:オーガニックで未来へつなぐ
  講 師:有限会社かごしま有機生産組合 代表取締役 有馬 亮 氏
 
 当日は、公設試、農研機構、行政、民間企業等から77名の参加がありました。各講師からは動画情報も加えて分かり易い内容での講演を頂きました。
 また、参加者から、土壌病害の発生予測、土壌病害のAI診断、堆肥の肥効見える化、良質堆肥作り、畝間除草、等の質問があり、各講師から具体的な事例を踏まえ分かり易い内容での回答がありました。

 


 
 


 
みどりの食料システム推進セミナー 講演の様子


【別添】
 講演資料
(1)みどりの食料システム戦略に基づく取組の進捗状況と今後の展望
  講師:農林水産省大臣官房みどりの食料システム戦略グループ
     持続的食料システム調整官室 課長補佐(戦略企画班担当) 表谷 拓郎 氏

(2)先端的な物理手法と未利用の生物機能を駆使した害虫被害ゼロ農業の実現
  講師:京都大学大学院農学研究科 地域環境科学専攻 教授 日本 典秀 氏

(3)圃場毎の土壌病害の発生しやすさをAIで診断できるアプリの開発
  講師:農研機構植物防疫研究部門 作物病害虫防除研究領域 領域長 吉田 重信 氏

(4) 有機質資材の肥効見える化アプリ(畑・水田版)の活用について
  講師:農研機構九州沖縄農業研究センター 暖地畜産研究領域 飼料生産グループ グループ長補佐 古賀 伸久

(5)オーガニックで未来へつなぐ
  講師:有限会社かごしま有機生産組合 代表取締役 有馬 亮 氏