令和7年度「知」の集積による産学連携支援委託事業
イベント実施結果報告書
 九州バイオリサーチネット
 ▮ スマート農業推進セミナー (7月18日)
 実施結果
 農業生産分野においては、人手に頼る作業や熟練者でなければできない作業が多く、省力化、人手の確保・負担の軽減が重要な課題となっていることから、AI・ICTやドローン、ロボット等を活用して超省力・高品質生産等の新たな農業を実現するスマート農業の推進が図られております。このようなことから、スマート農業の社会実装を目指す様々な課題解決の一助とするため「スマート農業推進セミナー」を熊本市国際交流会館(熊本市)で開催しました。
 なお、本セミナーは農林水産省の実施する委託事業「知」の集積による産学連携支援委託事業の一環として実施するものです。
1.日 時:令和7年7月18日(金)13:00~16:30
2.会 場:熊本市国際交流会館(熊本市)        
3.講演内容
(1) スマート農業政策から見る今後の展開方向
   講師:農林水産省 農林水産技術会議事務局究推進課 課長補佐 萱野 由裕 氏
(2) スマート農業を取り巻く研究(植物の生育特徴量の計測と可視化)とそれを担う人材(DX)の育成
   講師:九州大学大学院 農学研究院環境農学部門 農業生産システム設計学研究室 教授 岡安 崇史 氏
(3) 画像を活用した「AI花き自動栽培システム」の開発
   講師:長崎県農林技術開発センター 農産園芸研究部門 花き・生物工学研究室 室長 櫨山 妙子 氏
(4) 農業分野でのドローンの利用と留意点
   講師:一般社団法人国際ドローン協会 代表理事 榎本 幸太郎 氏

 当日は、公設試(19名)、民間企業(6名)、農研機構(4名)等から47名の参加がありました。各講師からは動画情報も加えて分かり易い内容での講演を頂きました。
 また、参加者から、中山間地や小規模農地でのスマート農業の推進、最新のスマート農業の実態、スマート農機の最新の導入事例、スマート農機のシェアリング、植物の生育特徴量の可視化、データ量の学習量、研究実施体制の組み方、開花予測、農業分野でのドローンの利用、等の質問(22件)があり、各講師から具体的な事例を踏まえ分かり易い内容での回答がありました。

   
スマート農業推進セミナー 講演の様子


【別添】
 講演資料
(1)スマート農業政策から見る今後の展開方向
  講師:農林水産省 農林水産技術会議事務局究推進課 課長補佐 萱野 由裕 氏

(2)スマート農業を取り巻く研究(植物の生育特徴量の計測と可視化)とそれを担う人材(DX)の育成
  講師:九州大学大学院 農学研究院環境農学部門 農業生産システム設計学研究室 教授 岡安 崇史 氏

(3)画像を活用した「AI花き自動栽培システム」の開発
  講師:長崎県農林技術開発センター 農産園芸研究部門 花き・生物工学研究室 室長 櫨山 妙子 氏

(4)農業分野でのドローンの利用と留意点
講師:一般社団法人国際ドローン協会 代表理事 榎本 幸太郎 氏